脳梗塞により発症する2つの言語障害
突如として意識を失い命を落としてしまったり、一命を取り留めたとしても極めて重い後遺症が残ってしまう可能性が高いのが脳梗塞ですが、脳梗塞を発症した時に生じる障害としてよく知られているのが言語障害です。
ただし、一言で言語障害と言っても脳梗塞により引き起こされる症状は、大きく分けると失語症と構音障害という2つに分類する事ができます。
言語機能に問題が生じる失語症
失語症というのは頭部外傷や脳卒中によって脳にある言語中枢という組織に傷が生じてしまい、生じた傷によりこれまでの人生において獲得してきた言語機能に問題が生じる事です。
具体的には聞く事と話す事、読む事と書く事に問題が見られるのですが、患者の個々により顕著な症状や重症度に差異があります。
つまり、舌や唇が麻痺状態になってしまっている事によって正しく発音する事ができなくなっていたり、心理的要因や認知性により言葉に乱れが生じている様子とは異なります。
失語症の場合は会話時に相手がお話している事の内容が理解できなかったり、伝えたい言葉があっても口にできず意に反して異なる言葉が出てしまう事があります。
読み書き時には決して難しくない文字や文章でも繰り返し読んでも意味や意図がわからなかったり、文字が思い出せず異なる文字を書いてしまいます。
発音できなかったりろれつが回らなくなる構音障害
一方、構音障害は舌や唇といった言葉を発するために使う器官を正しく動かす事ができなくなってしまっている事によりで発音できなかったりろれつが回らない様子になります。
認知症になると同じように発音する事ができなくなってしまいますが、認知症の場合は根本的に言葉が頭の中に浮かばない様子であるのに対し、脳梗塞の言語障害では各器官が思った通りに動かない事が原因なので根本的な違いがあります。
一命を取り留めたとしても脳梗塞によって言語障害を負ってしまった時には、各施設や病院などにて言語聴覚士から援助を受けると情報収集や評価を元にしてリハビリが行われ、言語障害の回復をサポートして頂けます。
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