脳梗塞の原因として考えられる事は二つあって、脳の血管が硬化して固くなることによって血液の流れが悪くなるとともに、血栓という血の高まりが出来やすい状態となり、これが硬化した血管に詰まるという事によって血液が全く流れなくなることによる症状が発生すると考えられるものです。

脳の血管は極めて細い毛細血管などが張り巡らされることによって出来ているのが、こうした事が起きやすい状態にあるという事が言えるのかもしれません。

もう一つは塞栓という心臓で出来たものが脳まで運ばれてきて、細かい脳の血管で詰まるということが起きた時に脳梗塞となるという事です。

どちらも互いに関連しているところがあるので、両者が複合的に絡み合って起きるという事もあります。

血管が硬化すると

血管が硬化するということは、柔軟性を失ったホースのようなものとなるという事ですから、ホースの中の水を上手く流れさせることが出来なくなります。

ホースが固くなっていると、水が詰まりやすくなるという事は想像することが出来るのではないでしょうか、中では異物が貯まりやすいような所も出来て、その異物がホースの中の狭い所に詰まるという事を想像すると、この脳梗塞の起きている現象が理解しやすくなるかもしれません。

血管が柔軟であれば、異物のような物が一か所にとどまり続けるという事も難しいことになりますが、硬くなってしまうと、さまざまなところで異物がとどまりやすい状況が出来る事になり、これが詰まる原因となるという事です。

血液が流れなくなる脳梗塞

ですから、脳梗塞というのは、脳の血管が硬くなったりする事によって血管の中を流れている血液が流れなくなることが起きるということです。

血液が流れなくなると、その先にある細胞に酸素や栄養分を届ける事が出来なくなるので、その先の細胞が全て死んでしまうという事になり、これが大変な事態を引き起こすといいう事が分かるはずです。

血液は全身を駆け巡っているわけですから、この脳梗塞の影響は全身に及ぶという事になります。